The Subways

オール・オア・ナッシング

オール・オア・ナッシング

ついに出た2nd。
このアルバムには感情の欠片が詰まっている。
楽しさも、悲しさも、嬉しさも、つらさも。
Voのビリーの声は変わってしまった。
それ以外にも、彼は色んなことを経験したんだろう。
だけどそれすらもプラスに変えるような、
過去を忘れるんじゃなく、認めて乗り越える強さを
このアルバムは教えてくれる。
前作の底抜けに明るくキャッチーな印象から、
パワフルな中にも切なさが溢れる楽曲に変化したのは、
彼の経験という深みが加わったからじゃないか。
悲しみや苦しみを知らない人には、こんな曲は創れない。

それでも、へヴィな楽曲とともに、高らかに歌い上げるビリーの
少し篭った声が、僕の感情を揺さぶってしょうがない。
まだ7月だけど、断言します。
僕の今年のベスト3に必ず入るアルバム。

人生いろいろあるけど、それもひっくるめて
人生捨てたもんじゃないと思わせてくれる良作です。