2008ベストディスク

今年は結構悩みました。選考基準は再生回数と想い入れで。

1,The Subways / All or Nothing

All Or Nothing

All Or Nothing

1stから色んなことがありすぎたけど、帰ってきてくれてありがとう。
サウンドの幅も広がったし、何より彼らの人生、人間性が色濃く反映された作品。
今年はサマソニも含めて最高だった。
間違いなく一番多く聴いた作品。

2,The Mars Volta / The Bedlum in Goliath

Bedlam in Goliath

Bedlam in Goliath

自分の中で今年のオマー熱はすごかった。
エルサレムで手に入れたボードゲーム(こっくりさん的なもの?)をやったせいか、
2度もデータが消失する不幸にも負けず完成した今作では、激しくダークな
彼らの世界観が存分に濃縮され発揮される。
曲のパワーに圧倒されるのが心地よい作品。

3,The Vines / Melodia

Melodia

Melodia

彼らの作品の中で一番好きかも。最初から最後まで捨て曲なしというフレーズは良く聞くけど、
アルバム1枚でこれほどふり幅のある世界観を表現して
それを見事にまとめあげた作品はなかなかないと思う。
さすがクレイグ。ああ、ライブが観たかった。

4,Bloc Party / Intimacy

Intimacy

Intimacy

前作からかなり短いスパンでリリースされた今作は、彼らの進化の度合がすごい。
彼らのキャラクターは引き続き表現しつつも、さらに一歩進化して見せた。
リズムとメロディの複雑に絡み合う、深い計算が施された作品。
何度聴いても新たな発見があり、飽きないのが良かった。

5,Mogwai / The Hawk is Howling

Hawk Is Howling (Dig)

Hawk Is Howling (Dig)

モグワイ特有の濃密な音の世界。静と動のコントラストが素晴らしい。
最初の発音から全ての物語が始まり、その音像表現が心に染み入る。
全ての音がやさしく、激しい。この作品はふと聴きたくなる。

6,A Place to Bury Strangers / A Place to Bury Strangers

a place to bury strangers

a place to bury strangers

ノイズ、シューゲイザーの全盛期からそのままタイムスリップしてきたようなバンド。
音へのこだわりもすばらしく、味わいのあるノイズを発する。
その中で曲にはしっかりオリジナルのキャラクターも出ているし、
次のアルバムにも期待が持てる。
生でこのノイズを聴いてみたいと強く思う。

7,Black kids / Partie traumatic

Partie Traumatic

Partie Traumatic

音もヴォーカルも全てが甘酸っぱいのに、歌詞がゲスい(笑)
聴いてる人をハッピーにさせること間違いなし。
朝とかテンションあげたいときに良く聴いた。
メロディの頭の中での滞在時間が長い。素晴らしくキャッチー。

8,The Presets / Apocalypso

Apocalypso

Apocalypso

仰々しくて胡散臭いヴォーカルと、ぶっといバックトラックが病みつきになる。
ここまで徹底してやられたら、大げさなヴォーカルも好きになってくるから不思議。
音の即効性が高いので、耳に入るとすぐPresetsモードに引きずり込むところがすごい。

9,M83 / Saturdays=Youth

Saturdays = Youth

Saturdays = Youth

これまでの冬の朝みたいなサウンドから一転して、ジャケットどおりの小春日和的なサウンドへ。
これを変化と捉えるより、彼らの多面的な表現の一面なのだと捉えるほうが自然な流れか。
暖かく包み込むオーガニックサウンドは今年の主流にマッチしていたし、心地良かった。

10,Gang Gang Dance / Saint Dymphna

Saint Dymphna

Saint Dymphna

ジャケットもかっこいいし、サウンドもオーガニックでトライバル。
どのジャンルにも属しているようで、属してないような独自性。
全てを含めてのアートとしての表現が秀逸。
この手の楽曲で、じっくり聞いても隙がないところがすごい。

以上でした。6位以下はかなり混戦。迷った迷った。
では、ベスト10入らなかったけど良かったよ作品たちを。

今年は新人が豊作だったので、
来年も良い作品に多くめぐり合えますように。
来年も直感で良いと思ったCDは購入しようと思います。