Envy

abyssal

abyssal

期待の新作てことで購入。
日本が誇る激情系Hardcoreバンド。
ポストロックバンドのMOGWAIとも交流が深い。
そのサウンドは感情の奥深く、闇の部分を映し出す。
ハードコアでありながら、1曲10分以上の楽曲を表現しきり、
決して聴いている側を置き去りにしない。
世界レベルの楽曲クオリティーだが、単に海外と同じなのではなく、
しっかり日本的なルーツを感じさせる。
こういうサウンドに惹かれるのは、自分も日本人だからか。
それとも人間全てに共感できる音が奏でられているからか。
おそらく後者であろうと思う。

  • ギターサウンド:93点
  • 曲構成:90点
  • 全ての感情を引き出す音:95点

○総評 フジロック出演など、ライブがすばらしいのは言うまでもないが
    音源も良い。ただ怒りをぶちまけるだけのハードコアとは違い、
    そこには複雑で繊細な、素晴らしい表現が溢れている。
    もうこのバンドを単純にカテゴライズすることはできない。
    

Comeback Kid

Broadcasting

Broadcasting

1stアルバムからのファンなので購入。
カナダ出身の5人組。
1st、2ndでVocalを務めたScott Wadeが脱退し、
Guitar担当のAndrew NeufeldがVocalに。
これは彼らの歴史からすると、必然だったんだろう。
もともとComeback Kidは、AndrewがVoを務めるFigure Fourという
バンドのサイドプロジェクトとして始まった。
ところがいつの間にか、メインのFigure FourよりComeback Kidの
人気が上となり、こちらのバンドがメインになったのだ。
本来VoであるAndrewは、サイドギターとしても、もちろんかっこよかったが
やはりコーラスワークで異彩を放っていた。
正直、Scottの歌い方はHardcoreといっても軽い部類だったので、1stの時から
「このコーラスの人が全編歌ってくれたら...。」
と思っていたのは僕だけではないはず。
そんな妄想が、今作では叶ってくれた。

  • ボーカルの声:95点
  • シンガロング:92点
  • 楽曲のアイデア度:90点

○総評 1stから、他のHardcoreバンドと一線を画す楽曲。そこには、サイドプロジェクト
    故の自由度も貢献していたかもしれない。しかし今作はしっかりと造り込まれ、
    どれを聴いても同じにしか聞こえないバンドとは深さが違う。
    そこには単に楽しいだけではない、生の感情が溢れている。
    群を抜いた楽曲センスに、表現力の高いボーカルが加わった。
    ライブを観るのが楽しみになる良作。

Slowdive

Just for a Day

Just for a Day

何となくで購入。
UK出身で女性を一人含む5人組。95年に解散。
今作は1991年にリリースされた1st。
RideやMy Bloody Valentineなどと並べられることが多い。
今作は、それらのバンドと比較しても、轟音のギターパート、
フィードバックは前面に出てこず、アンビエントな仕上がり。
スローテンポの楽曲が多いのに、飽きさせないのは、やはり
メロディ選びのセンスの良さにあると思う。
シンガーの存在感、メロディが自然と体に染み込んでいくようで、
心地よい。またコーラスの声とのマッチングも良い。

  • ボーカルの声+コーラス:91点
  • 聴きやすさ:90点
  • 心地よい閉塞感:93点

○総評 決して楽曲は明るくないけど、不快ではなく、むしろ清々しい。
    こういう面を曲にするバンドがいるからこそ、明るい曲も楽しめる。
    アレンジも、音選びも、全てはメロディを際立たせるためにあるのだと思わせる凄みがある。
    シンプルに良い楽曲だと感じたし、本当にセンスが良くないとこの完成度はない。

Amusement Parks on Fire

Out of the Angeles

Out of the Angeles

話題のバンドってことで購入。
UK出身の4人組。
今作は2ndで、ノッティンガムのスタジオと
アイスランドシガー・ロスのスタジオで製作されたらしい。
確かに、ギターをはじめとする全ての音に、シガー・ロス
楽曲で聴ける、独特の空気感が含まれる。
繊細な轟音とともに、透き通ったシンガーの声が沁みてくるし、
楽曲の展開、サウンドチョイスもツボを突いてくる。

  • ボーカルの声:91点
  • 曲の展開:94点
  • フィードバックによる空気感:93点

○総評 個人的には相当ツボ。シューゲイザーと言われる
    バンドは世にたくさんいるけど、このバンドは突き抜けていると思う。
    ライブが観たいと思った。
    みなさんにも是非聴いていただきたい。

Mum

アイスランド出身のエレクトロニカバンド。
このアルバムでは4人組。
最新作が出たけど、あえてデビューアルバムを購入。
今作では、機械の冷たさと自然の暖かさがうまく融合されている。
音だけをとっても、他のエレクトロニカにはない暖かさがあって、
自然と風景が目前に広がる。

  • 曲の構成:95点
  • ボーカルの声:93点
  • 自然との一体感:90点

○総評 デビューアルバムでこの完成度は凄い。
    アルバムを通して大きな自然を感じることができる。
    さすがアイスランド。さすがMum
    今作の自然と機械の融合バランスは絶妙だと思う。

Asobi Seksu

Citrus

Citrus

話題のシューゲイザー/ドリームpopバンドってことで購入。
ニューヨーク出身の4人組。
今作は2ndでリズム隊を再編成して製作された。
vo/keyのユキ・チクダテは日本人。
楽曲の中でも英語と日本語が入り乱れる。
それはとても自然で、必然の選択だと感じさせる力がある。
独自の世界観と浮遊感は、彼らにしか出せないと思う。

  • ボーカルの声:91点
  • 独特のメロディ:93点
  • 浮遊感:93点

○総評 ドリームpopの中でも突き抜けた個性。
    しっかり聴き手のツボを突いてくる感じで良い。
    
    

Ride

Nowhere

Nowhere

コレもシューゲイザーのマスト作品ってことで購入。
UK出身の4ピースバンド。
轟音ギターに美メロ、美コーラス。
適度なドリーミー具合もアリ、良い。
繊細で破壊的な、まさにシューゲイザーサウンド

  • ボーカル+コーラス:94点
  • ギターの表現力:90点
  • 開放感:89点

○総評 これは名盤なので特に言うことナシ。
    良いものは良い。
    ぜんぜん関係ないけど、聴いててたまに
    スマパンを思い出す。
    ドラマチックなメロに轟音。良いですね。