Copeland解散

今までありがとう。最高に透き通った美しさと、
音の端々から滲み出る、儚さの中にしかない切なさを、
僕は一生忘れません。
やさしさのなかにこそ本当の強さがある。

いつか終わりがくるのは何となくわかっていたけれど、
やっぱり寂しいな。
けど、Copelandの曲はこれからも、残る。


Closure in Moscow


久々の更新。コレに関しては更新せざるをえない義務感が。
予備知識一切なし。その変なジャケットに導かれるように購入。
その名も Closure In Moscow
このバンド名なのにオーストラリア出身。
CDに関しては日本版Amazonでも楽天でも取り扱いしてないっぽい。意味不明。
実際、僕自身まったく聞いたことがないバンドだった。
なぜか手に取った。なぜか気に入った気がして買った。
で、聴いてみて正直、相当好きですこのバンド。
なぜ誰もプッシュしないのか。誰かに嫌われてるのか。
確かにジャンル分けしづらいし、売りづらいバンドなのはわかるけど。

何年か前に、EMOというジャンルがブームになって、
たくさんの似たようなバンドがデビューして、消えて行った。
同じようにヘヴィロックも当時の勢いを失った。
だからこそ今このバンドがその歴史を継いで、進化させているような何かを感じる。
うん。やっぱり単純にこういうの好きだわ。
こういうのを聴くと、ほんとに心が躍る感じがする。

それにしても最近のオーストラリアはすごい。
USともUKとも違う進化が、オーストラリアで新しい何かが、きっと起こっているんだろう。

人気なくても、誰もプッシュしてなくても、
世界ではこういうかっこいいバンドが山ほどいるってことを
再確認させられた。これだからジャケ買いがやめられない。

ありがとうClosure In Moscow
2nd出たら絶対買うし、来日してくれたら確実に行くから。

2008ベストディスク

今年は結構悩みました。選考基準は再生回数と想い入れで。

1,The Subways / All or Nothing

All Or Nothing

All Or Nothing

1stから色んなことがありすぎたけど、帰ってきてくれてありがとう。
サウンドの幅も広がったし、何より彼らの人生、人間性が色濃く反映された作品。
今年はサマソニも含めて最高だった。
間違いなく一番多く聴いた作品。

2,The Mars Volta / The Bedlum in Goliath

Bedlam in Goliath

Bedlam in Goliath

自分の中で今年のオマー熱はすごかった。
エルサレムで手に入れたボードゲーム(こっくりさん的なもの?)をやったせいか、
2度もデータが消失する不幸にも負けず完成した今作では、激しくダークな
彼らの世界観が存分に濃縮され発揮される。
曲のパワーに圧倒されるのが心地よい作品。

3,The Vines / Melodia

Melodia

Melodia

彼らの作品の中で一番好きかも。最初から最後まで捨て曲なしというフレーズは良く聞くけど、
アルバム1枚でこれほどふり幅のある世界観を表現して
それを見事にまとめあげた作品はなかなかないと思う。
さすがクレイグ。ああ、ライブが観たかった。

4,Bloc Party / Intimacy

Intimacy

Intimacy

前作からかなり短いスパンでリリースされた今作は、彼らの進化の度合がすごい。
彼らのキャラクターは引き続き表現しつつも、さらに一歩進化して見せた。
リズムとメロディの複雑に絡み合う、深い計算が施された作品。
何度聴いても新たな発見があり、飽きないのが良かった。

5,Mogwai / The Hawk is Howling

Hawk Is Howling (Dig)

Hawk Is Howling (Dig)

モグワイ特有の濃密な音の世界。静と動のコントラストが素晴らしい。
最初の発音から全ての物語が始まり、その音像表現が心に染み入る。
全ての音がやさしく、激しい。この作品はふと聴きたくなる。

6,A Place to Bury Strangers / A Place to Bury Strangers

a place to bury strangers

a place to bury strangers

ノイズ、シューゲイザーの全盛期からそのままタイムスリップしてきたようなバンド。
音へのこだわりもすばらしく、味わいのあるノイズを発する。
その中で曲にはしっかりオリジナルのキャラクターも出ているし、
次のアルバムにも期待が持てる。
生でこのノイズを聴いてみたいと強く思う。

7,Black kids / Partie traumatic

Partie Traumatic

Partie Traumatic

音もヴォーカルも全てが甘酸っぱいのに、歌詞がゲスい(笑)
聴いてる人をハッピーにさせること間違いなし。
朝とかテンションあげたいときに良く聴いた。
メロディの頭の中での滞在時間が長い。素晴らしくキャッチー。

8,The Presets / Apocalypso

Apocalypso

Apocalypso

仰々しくて胡散臭いヴォーカルと、ぶっといバックトラックが病みつきになる。
ここまで徹底してやられたら、大げさなヴォーカルも好きになってくるから不思議。
音の即効性が高いので、耳に入るとすぐPresetsモードに引きずり込むところがすごい。

9,M83 / Saturdays=Youth

Saturdays = Youth

Saturdays = Youth

これまでの冬の朝みたいなサウンドから一転して、ジャケットどおりの小春日和的なサウンドへ。
これを変化と捉えるより、彼らの多面的な表現の一面なのだと捉えるほうが自然な流れか。
暖かく包み込むオーガニックサウンドは今年の主流にマッチしていたし、心地良かった。

10,Gang Gang Dance / Saint Dymphna

Saint Dymphna

Saint Dymphna

ジャケットもかっこいいし、サウンドもオーガニックでトライバル。
どのジャンルにも属しているようで、属してないような独自性。
全てを含めてのアートとしての表現が秀逸。
この手の楽曲で、じっくり聞いても隙がないところがすごい。

以上でした。6位以下はかなり混戦。迷った迷った。
では、ベスト10入らなかったけど良かったよ作品たちを。

今年は新人が豊作だったので、
来年も良い作品に多くめぐり合えますように。
来年も直感で良いと思ったCDは購入しようと思います。



気になる動画。korn + Slipknot
いくつか貼っておきます。

一つ目は、Korn with Joey Jordison のBlind
随所にSlipkot的演出、アレンジあり。
ドラムが変わると、こうも変わるか。

二つ目は、一個目の動画のJoey単独動画。
Blindなのに手数多すぎ。(良い意味で。)
最後の高速3連ヤバイ。

三つ目はKorn + Corey tylor
いちおうストーンサワーのCoreyってことで出てるみたい。
間奏部分完コピで歓声と拍手があがる。
やっぱCorey 歌うま。

とりあえずこんな感じ。
海外のフェスは飛び入りとか結構あるみたいで面白そう。

ひとつのバンドの一人入れ替えるだけでバンド全体のカラーが
微妙に変わって興味深いですね。
けど、やっぱKornKornって感じ。特殊な存在だなあ。と再認識。

The Subways

オール・オア・ナッシング

オール・オア・ナッシング

ついに出た2nd。
このアルバムには感情の欠片が詰まっている。
楽しさも、悲しさも、嬉しさも、つらさも。
Voのビリーの声は変わってしまった。
それ以外にも、彼は色んなことを経験したんだろう。
だけどそれすらもプラスに変えるような、
過去を忘れるんじゃなく、認めて乗り越える強さを
このアルバムは教えてくれる。
前作の底抜けに明るくキャッチーな印象から、
パワフルな中にも切なさが溢れる楽曲に変化したのは、
彼の経験という深みが加わったからじゃないか。
悲しみや苦しみを知らない人には、こんな曲は創れない。

それでも、へヴィな楽曲とともに、高らかに歌い上げるビリーの
少し篭った声が、僕の感情を揺さぶってしょうがない。
まだ7月だけど、断言します。
僕の今年のベスト3に必ず入るアルバム。

人生いろいろあるけど、それもひっくるめて
人生捨てたもんじゃないと思わせてくれる良作です。

Pendulum

In Silico

In Silico

期待のオーストラリアバンド。
ドラムンベースエレクトロニカ?ジャンル分けはわからないけど、
とにかくノリが良い。機械音の間を、ノリノリのギターリフが突き進む。
エレクトロニカなのに口ずさめる、不思議なバンド。
ライブで観たらどうなるのか期待させるバンドではある。
最近のオーストラリアは、本当に多様で魅力的なバンドの宝庫ですね。